「真冬でも釣れる!」堤防の足元で狙う根魚釣り入門【対象魚&ポイント選び方】

「真冬でも釣れる!」堤防の足元で狙う根魚釣り入門【対象魚&ポイント選び方】

気温の上昇とともに、釣りに出かけようという意欲は湧くものの、釣れないと辛い・・・。そんな方にオススメしたいのが、漁港内で狙う根魚だ。初心者でも、手軽にチャレンジできるこの釣りの魅力を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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海釣り 堤防釣り

厳寒期は根魚釣りの好機

人間にとって辛い冬の寒さは、根魚にとっては繁殖のシーズン。実は厳寒期だからこそ、根魚が釣れる理由が明確に存在するのだ。

産仔後の荒食い

根魚と呼ばれる魚たちの多くは、秋~冬に繁殖期を迎える。秋に交尾を行った雌は、1~3カ月後に卵ではなく稚魚を産むが(産仔と呼ぶ)、これを月に当てはめると12~2月頃に産仔することになる。そして長いものでは、20年ほど生きるとされる根魚は、産仔後に体力を回復するために荒食いをする。その時期がちょうど2月~4月にあたる。まさにこれからが最高のシーズンだ。

波止際に寄ってくる

根魚の一部は沖に出ていく魚もいるが(回遊性のメバルなど)、大抵は産卵の時期になると身を隠せる波止際に寄ってきたり、波止周辺のシモリに居ついたりする。

漁港内は外海と違い水温が安定するうえに外敵が少ないので、根魚が過ごしやすいのだ。

アングラーが少ない

これは至極当然の話だが、寒くなれば当然釣り人の数が減る。ハイシーズンなら大変賑わう一級ポイントでも、真冬なら意外と空いているのだ。当然、人が少なければ魚に巡り合うチャンスは増える。

対象となる魚

漁港内を探り釣りで狙える魚は多くいるが、メインターゲットは以下の3つ。どの魚もおいしい魚だ。

ガシラ

なんでも食べるうえに警戒心が低く、低水温にも強いため、今回のメインターゲットとなる。ガシラは20㎝を超えると、結構な引き味なのでなかなか面白い。上品な白身のため、食味も抜群だ。

「真冬でも釣れる!」堤防の足元で狙う根魚釣り入門【対象魚&ポイント選び方】愛嬌のある見た目のガシラ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

ソイの仲間

ガシラに混じって釣れるのがソイの仲間。瀬戸内でよく見かけるのは、タケノコメバル(ベッコウゾイともいう)とムラソイ。ガシラやメバルほどではないが、煮つけでおいしくいただける。タケノコメバルは大型化し、漁港の奥では30cm近い良型が飛び出すこともあるので油断は禁物。

「真冬でも釣れる!」堤防の足元で狙う根魚釣り入門【対象魚&ポイント選び方】良型はよく引くので楽しいソイ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

つけエサに生きエビを使用すれば、人気のあるメバルも狙える。ガシラやソイのように底ベッタリではなく、シモリや藻場の少しうえを狙うと元気よく飛びついてくる。

「真冬でも釣れる!」堤防の足元で狙う根魚釣り入門【対象魚&ポイント選び方】人気のターゲットメバル(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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