吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#2】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#2】

マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第23回は「沖段底をやってみよう。」武蔵の池で実釣を開始したまではよかったが、思惑どおりに事は運ばず当企画史上最大のピンチを迎えてしまった。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

最大のピンチに突入

開始から約20分でファーストヒットを決めたかのように見えた吉田。若干の”ドヤ顔”も交えて笑顔でタマ網を差しだすも途中で網を引っ込める。

吉田康雄

「アッパーです。食ってません(涙)」

 

その後も何度か竿が曲がるもスレばかりで、一向に下バリが口に入らない。これが吉田の言う『朝のハシャギタイム』なのだろうか。現に竿17尺両グル底で狙っていた記者も引っかきばかりやらかしていた。

どうやらウキが動くだけで食わないと言うのは本当のようだね?

吉田康雄

「そうなんですよ。これが落ち着いてからが本番だと思うのですが」

 

ウキに落ち着きが見られるようになったのが、開始から1時間半後の9時前後。このタイミングで待望の初ヒットを決めた吉田だったが、その後触りはあるも落とさないジレンマタイムに突入する。吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#2】 武蔵の池での釣り風景(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

活性が高めの魚がいれば釣り自体はさほど難しくない。そう踏んでの沖め狙いだったが思惑どおりにことは運ばない。結局、食わせを魚信(ウドン)から感嘆Ⅱに替えたり、下ハリスを伸ばしたりと食い渋り対策に忙しい。

これってアテが外れちゃったってこと?

吉田康雄

「うーん……今のところは。ですが、これから上向くかもしれません。幸い気温は順調に上昇しているようですから」

 

何なら竿いっぱいで底が取れる通常の段底に替えたっていいんだよ。

吉田康雄

「いえ、自分で決めたテーマですから、今日はこれを貫き通します」

 

バラケのブレンドは?

ちなみにバラケは何を使ってるの?

吉田康雄

「ヤグラのパッケージに書かれている通りのブレンドです」

 

粒戦50㏄+粒戦細粒50㏄+水150㏄+ヤグラ400㏄だね。でもエサボウルの傍らに溶いた粒戦が置いてあるよね?

吉田康雄

「はい。基エサから小分けして、適当に混ぜ込んでます」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#2】 ヤグラのパッケージ裏(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

どうして?

吉田康雄

「アタリが少ない理由を魚が下を向いていないと仮定するなら、下を向かせるにはどうしたらいいかなって。それには粒の量を増やすのがいいのかなって」

 

なるほど。溶けずに落下するペレット顆粒のアピール力を積極的に利用するってことだね?

吉田康雄

「はい。でもまだ効果は出てません。触りはあるんですけどね」

 

タナってことはない?

吉田康雄

「それはさっきから徹底的に探ってます。これでもいちおうやれることはすべてやってるんで」

 

おっと、それは失礼。であれば吉田の言葉じゃないけど、あとは魚の活性次第じゃないの?または魚の量が足りてないとか。

吉田康雄

「はい。なので粒戦の量を増やすことは利にかなっているはずなんですよね。ペレット顆粒は集魚力も強いですから」

 

エリア選択のミスか

それでも寄らないとなればエリア選択を間違えたってこと?つまりは活性の高いヘラが沖に着いてない?

吉田康雄

「現状はそうかもしれませんね。現に中央桟橋の西向き両角に入られた常連2人は、さっきからペースよく絞ってますもんね」

 

そうなんだよ。さっきから見てるけど、あの2人は周囲と比べても別格のペースで釣っている。しかも釣り方は竿いっぱいの段底。しかも型も悪くなさそうだよ。あれこそ吉田が狙っている魚なのでは?

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#2】常連2人が竿を絞る(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
吉田康雄

「ですね。ちょっと悔しいです」

 

いずれにしてもなかなか両目が開かず、八方ふさがり気味の釣況なのは間違いない。

時計はすでに10時。ポイント移動もせず、釣り方も沖段底のままで果たして今後の吉田に光明は見えてくるのか。

次回も「沖段底をやってみよう」です。

<週刊へらニュース週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
武蔵の池
この記事は『週刊へらニュース』2023年2月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。