磯フカセ釣りで38cm頭にクロ(メジナ)連打【鹿児島・上甑島】

磯フカセ釣りで38cm頭にクロ(メジナ)連打【鹿児島・上甑島】

12月11日も北寄りの風が強く、鹿児島県の南薩はシケ予報ということで、北西風に強い上甑島の里へ釣行した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・山﨑岳仁)

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上甑島でフカセ釣り

前日に里へ釣行した仲間の話では、イスズミが非常に多かったとのこと。一抹の不安を抱えながら、今回お世話になる蝶栄丸に乗り込んだ。

午前3時30分、串木野港から出港。5時前にエンジンがスローになり、釣り人を次々に降ろしていくが、予報通りかなりの強風で白波が立っている。船長の勧めで上礁した瀬は里港のすぐ前にある「ナポレオン」。里には若いころからよく釣りに来ているが、ここは初めての瀬なので楽しみだ。

磯フカセ釣りで38cm頭にクロ(メジナ)連打【鹿児島・上甑島】ポイント図(作図:週刊つりニュース西部版APC・山﨑岳仁)

今回のまきエサはオキアミ生2角、グレパワー沖撃ちスペシャル、グレパワーV9、グレパワーV10を各1袋ずつ。つけエサはオキアミ生、くわせオキアミスーパーハード、くわせオキアミスペシャルを準備した。

いつもの仕掛けをセットした後、明るくなるまでフカセ釣りはせずに、テキサスリグ仕掛けで根魚を狙うことにした。船着きから第1投。水深はかなり浅いようですぐに着底する。潮もあまり効いていないようで魚の反応はなし。右に左に探っていくが、どこも浅く全く反応がない。瀬の先端まで移動し、なんとかここでアカハタをゲット。その後も数投するが無反応なので、根魚狙いはこれで終了。

タナ調節してヒット

曇っていたこともあり、明るくなったのは7時すぎ。周囲を見渡すとやはり全体的にかなり浅い釣り場のようで、所々に沈瀬が確認できる。広い瀬だが、釣座になりそうなのは船着きで7時すぎ、フカセ釣りを開始。

足下にまきエサを入れると、すぐにオヤビッチャが出てきた。とはいえ、そこまで多くはいないようなので、サオ1本以内を攻めることにした。潮はあまり動いていないようでつけエサはそのまま。

磯フカセ釣りで38cm頭にクロ(メジナ)連打【鹿児島・上甑島】当日使用したウキ(提供:週刊つりニュース西部版APC・山﨑岳仁)

まだ活性が上がっていないのだろうと、近くを攻めていると、サオ3~4本先に潮のヨレを発見。沖にまきエサを多めに入れ、仕掛けを投入。ここは潮が流れているようだ。潮受けゴムが離れ、ウキがサスペンドしていきラインに集中していると、いきなり引ったくられた。強烈な引きをなんとかかわして上がってきたのはヒブダイ。

仕掛けが入りすぎていると思い、ここでウキをゼクトαの0号からG7にチェンジ。ウキを浮かせぎみにして流していくと、スーッと海中へ引き込まれるアタリにアワセを入れたが素バリを引いた。何かいると思い、同じところを流していると、再びアタリ。今度はアワセを入れずラインに集中していると、ウキが目視できなくなったところでラインが加速。アワセを入れるとサオに乗ってきた。

38cm頭にクロ連打

1尾目なのでていねいにやり取りし、上がってきたのは35cmほどの口太(クチブト)グロ。よしよしと思いながら同じ場所を攻めるが、つけエサは取られている。正体は分からないが、仕掛けの投入点を少し潮上にずらしてみると、今度はしっかりラインにアタリがでて同型をもう1尾追加。連チャンさせることはできないものの、ぽつぽつと追加しなんとか6尾釣ったところで、船長が見回りに来て「シケが早まりそうだから11時回収」とのこと。

風が回り、少し波気が出て足元を洗ってきたので釣座を少し高場に移し、後半戦開始。これまで釣れていたサオ3~4本先に仕掛けを入れると、今度は右流れ。仕掛けを入れ込んでいくとコツコツとしたアタリ。上がってきたのはハマフエフキ。満潮になって潮が変わったと思い仕掛けを入れると、今度は左流れ。その勢いは徐々に増していく。

磯フカセ釣りで38cm頭にクロ(メジナ)連打【鹿児島・上甑島】上甑島で上がった良型クロ(提供:週刊つりニュース西部版APC・山﨑岳仁)

よく見ると潮受けゴムは入っていないので、ハリスにガン玉7号を2個打つ。これで仕掛けがなじむようになり、ウキにアタリがでてクロがハリ掛かりするようになった。10時30分までにクロ38cmを頭に7尾追加し、納竿とした。

もう少しサオ出しできれば40cm超えを仕留めたかったが、初めての瀬でサオを曲げることができ、満足いく釣行となった。

<週刊つりニュース西部版APC・山﨑岳仁/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
鹿児島・上甑島・里・ナポレオン
この記事は『週刊つりニュース西部版』2023年1月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。