ボート釣り愛好家が教える【PEライン交換の目安】 裏返せば長持ち?

ボート釣り愛好家が教える【PEライン交換の目安】 裏返せば長持ち?

私のフィールドは瀬戸内海東端の播磨灘、ひとり気ままなボート釣りのシーンで失敗から学んだ播磨灘ノウハウです。今回は、「PEラインの交換時期」についてです。曖昧模糊としていてストンと飲み込めるような基準がありません。そこで、播磨灘でのボート釣りというシーンでの、かなり私的見解ながら、一理あると思い続けているお話をします。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)

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丸山明

ゴムボートから始めたボート釣りも25年を過ぎ、もうover60です。釣りを極めたいです。

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PEラインの劣化の原因

PEラインの素材は、ポリエチレン。耐水性や耐薬品性は高いので、吸水性はなく、塩にも強く、海水は劣化の大きな原因にはならず、耐候性の太陽光紫外線は劣化要因ですが、太陽光を常に受けるところで1年も保管したら問題が生じるレベルでしょう。洗濯ばさみが紫外線でボロボロになるのと一緒で、PEラインも同じ素材です。釣行時に日光に当たる程度は、問題なしです。

保管は太陽光を避ける

釣行で3年使用しても紫外線劣化はまずありませんが、保管は太陽光を避けます。最大の弱点は、耐摩耗性・擦れによるものでしょう。それ以外は、問題にする必要はないでしょう。擦れの大半は磯や魚礁が要因で、磯からのショアゲーム、磯のあるカケアガリや魚礁では、リーダーだけでは防げないこともあります。

ボート釣り愛好家が教える【PEライン交換の目安】 裏返せば長持ち?破断の原因は擦れが大半?(提供:TSURINEWSライター丸山明)

交換基準はいつなのか

目に見えない擦れや劣化の予防交換が目的です。

10~15m短くなったら

先端10mとは、リーダー交換(頻度は高い)時にリーダーに近い部分はリスクがあるので、PEラインの先端を30cmから1mほどを必ずカットしています。これが、10mを超える頃が交換時期としています。また、ラインの途中に擦れがあれば(多くは10m位まで)、カットか交換をします。

1.5~2シーズン経過したら

1.5シーズン経過で1回裏返し。3シーズン目でフル交換が目安です。年間で複数のリールを使うことを前提としているので、1シーズンで交換はないでしょう。リーダー交換を適宜にして、PEラインの先端部分をチェックしていけば、使用頻度によって1.5~2シーズンで裏返しで十分で、通常はこの物差しで交換(裏返し)をしています。ただし、0.6~1.0号などのキズに弱い細いラインは交換時期を短くした方がいいでしょう

ボート釣り愛好家が教える【PEライン交換の目安】 裏返せば長持ち?細いラインのチェックは怠りなく(提供:TSURINEWSライター丸山明)

PEラインの裏返し

いきなりすべてのフル交換はしません。交換時期に達したら1回だけ「裏返し」の作業をします。リールの糸巻量にもよりますが、300mも400mも新品ラインを巻くのは少々もったいないので、筆者は下巻きをして糸巻量を節約しています。

常用水深やキャスティング距離の2倍強を目安に使用しています。これならば、高切れしてもそのリールで続行できます。播磨灘のボート釣りでは、新品150~200mが糸巻量です。それでも、半分は高切れがなければ未使用部分なので、裏返しで新品同様にします。

裏返し方

使っていないリールか、糸巻き機を使って、2回巻取りをして元のリールに戻せば、すっかり裏返ります。これで、新品同様です。減った10mがあれば下巻きで補充すればOKです。貧乏くさいならば不要ですが、もったいないでしょう。

ボート釣り愛好家が教える【PEライン交換の目安】 裏返せば長持ち?2回巻き取り元のリールに戻す(提供:TSURINEWSライター丸山明)

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