エギングでアオリイカを釣るための5つの条件 【生態・時期・時間・場所・潮周り】

エギングでアオリイカを釣るための5つの条件 【生態・時期・時間・場所・潮周り】

エギングでアオリイカを釣るためには、アオリイカがいるポイントや、時期ごとの行動パターンなどを知ることが重要です。今回はそんな「アオリイカ」の生態から、釣りやすい時期や、時間、場所などの条件を徹底解説。また、全国各地域の釣れる時期がいつ頃なのかも解説します。

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エギングでアオリイカを釣るためには生態を知ろう

エギングで釣果を上げるには、アオリイカの好むポイントや、時期ごとのパターン、アオリイカの活性が上がるタイミングなど、アオリイカのことを知ることが大事です。まずは基礎知識として、アオリイカの生態を紹介していきます。

エギングでアオリイカを釣るための5つの条件 【生態・時期・時間・場所・潮周り】アオリイカ(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

アオリイカの種類

アオリイカは沿岸域に生息する大型のイカで、種類はシロイカ型・アカイカ型・クワイカ型の3種類に分かれます。シロイカは日本全土で見られアングラーには馴染み深い種類ですが、アカイカとクワイカは南方系の種類で生息地が限られます。

ただ、アカイカは非常に大きくなる種類でエギングアングラーからは「レッドモンスター」の異名も持っており、温暖な九州、沖縄や、黒潮の影響を受ける地域で近年人気のターゲットになっています。

エギングでアオリイカを釣るための5つの条件 【生態・時期・時間・場所・潮周り】レッドモンスターの異名を持つアカイカ型のアオリイカ(提供:TSURINEWSライター大須賀陽士)

アオリイカの寿命

寿命は約1年で、沿岸の藻場や産卵床で春から夏にかけて産卵された卵は、1ヶ月足らずで孵化し、秋~初冬になると体重300~1,000gまで成長します。翌年の春から夏ごろには成熟して親イカとなりますが、産卵を終えると死んでしまうため、一年サイクルで代がかわっていきます。

アオリイカと水温

アオリイカは温度変化に敏感で、摂餌行動や繁殖に密接に関係する生き物です。生息限界の水温は13~14℃と言われており、水温が15~16℃になると捕食行動を取るようになります。また、高水温には強く、30℃以上など極端な高水温でなければ、高い水温ほど活発にエサを追う傾向があります。

産卵についても15℃以上の水温が始まりの目安となり、冬に適水温を求めて深場に移動していたイカが、水温が上がると産卵場となる浅場へ接岸します。

そのほかにも日本海側では水温の高い対馬海流に乗って北上し、寒い時期になると南下するなど水温変化に則して生息海域を移動することも知られており、釣りのポイント探しなどでも水温を意識することが重要になってくるでしょう。

アオリイカの食性

食性は肉食で死にエサよりも生きたエサを好み、アジやイワシ類などの回遊魚や、ネンブツダイ、ベラなどの居付きの魚、ハゼ、カレイなどの底生魚まで様々な魚を捕食しています。

また、魚の中では体高のある魚より、細身の魚を好む傾向があるようです。甲殻類はカニは食べませんが、エビ、シャコ類を好みます。

エギングでアオリイカを釣るための5つの条件 【生態・時期・時間・場所・潮周り】細身の魚を好むのでエギも細めのものが多い?(提供:TSURINEWS編集部)

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