波止フカセ釣りでチヌ3匹 「半遊動沈め探り釣り」で低活性を攻略

波止フカセ釣りでチヌ3匹 「半遊動沈め探り釣り」で低活性を攻略

3月17日、和歌山県海南市内の波止へフカセ釣りでチヌを狙って釣行した。ハリスに残ったチヌの痕跡から活性の低さを推測し、半遊動沈め探り釣りで本命を攻略することに成功した釣行の模様をリポートする。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター秦厚治朗)

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秦厚治朗

チヌ フカセ釣りをメインに紀州釣り、落とし込み釣り、時々グレ釣りで大阪湾から紀伊半島を中心に年間80回程 釣行しております。宜しくお願い致します!永釣同志会・代表。ヒロキュー・フィールドモニター。

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海釣り 堤防釣り

エサとタックル

午前5時過ぎに自宅近くのTポート貝塚店でエサを混ぜ込み、海南市へ向かった。当日のエサは、まきエサが生さなぎ黒鯛2袋に生オキアミ3kg+アミエビ1kgを混ぜ合わせたもの。さしエサは生イキくんチヌに缶詰コーンを用意した。

仕掛けはチヌザオ1号5.3mに2500番LBDリール、ミチイトはナイロン1.75号で、ウキは3B水平ウキ、ガン玉3Bに浮力調整用にG5~G4を幾つか付け外しした。ハリスは1.2号を2ヒロ取り、ハリはチヌバリ2号をセットした。

波止フカセ釣りでチヌ3匹 「半遊動沈め探り釣り」で低活性を攻略使用した配合材とさしエサ(提供:TSURINEWSライター秦厚治朗)

海南の波止でフカセ釣り

当日は大潮で、午前6時半から下げ潮にかわる。釣り場の海南市内の波止には6時過ぎに到着し、下げ潮狙いで開始した。天気がよく無風に近くて釣りやすいが、海水はまだまだ冷たくさしエサのオキアミも取られない。根気よくまきエサを打ち、仕掛けを投入した。

さしエサが取られないので徐々にウキ下を深くしていくと、釣り開始から1時間半くらいしてから時々さしエサが取られるようになった。しかし、依然ウキは消し込んでくれない。目視でウキが見やすいように気持ち余浮力を残した設定にしていたが、チヌならハッキリとウキを消し込んでくれるはずと信じて釣りを続ける。

ハリスに本命の痕跡

とはいえ、一向に釣れないので、微妙に疑問が出てきた。時々、さしエサが取られていたのはフグか何かのエサ取りと思っていたが、途中一度だけ回収したエサなしのハリのチモトのハリスに薄っすらとチヌ系の魚、キビレかマチヌの小型だがエサを咥えた跡のキンクがついていたのだ。そこでタナをさらに微調整して仕掛けを打ち返す。が、中々反応が得られない。

勘違いか?または一度だけ偶然小型が咥えてくれただけなのか?迷いながら仕掛けを流していると、今度はハッキリとハリスにチヌがくわえた跡のキンクがついた。しかも結構なサイズのチヌと想像されるので、テンションが上がる。

波止フカセ釣りでチヌ3匹 「半遊動沈め探り釣り」で低活性を攻略キンクしたハリス(提供:TSURINEWSライター秦厚治朗)

仕掛けを微調整

季節は3月になり平年より暖かい日が続いたのでもう春本番と錯覚に陥るが、海中はまだまだ冬の余波が残り魚の活性もそんなに高くないようだ。水温も未だ低くて活性も高くないようなので、さしエサに反応しても魚の動きが鈍いのかもしれない。

さしエサをくわえても動かすアタリとして出ないようなので、視認性重視の余浮力を残したウキ仕掛けにガン玉を追加していき、半誘導の沈め釣りに変更した。ウキはB負荷又はB負荷以下に変更もありかと一瞬考えたが、とりあえず今の3B負荷水平ウキを沈める設定で様子を見た。また、同時にハリも2号を大きくしようかと迷ったが、とりあえず2号で違和感なくチヌが口を使ってくれたのは間違いないので、そのままチヌバリ2号で継続することにした。

丁度その時間帯から風が吹いて海面表層が滑ったので、ある程度のアンカー的役割の仕掛けも必要だったのも3B負荷ウキを継続した理由だ。G5ほどのガン玉ひとつでも、横風を押さえてくれたり、風が止まれば仕掛けの沈下速度が上がったりと、威力は絶大である。そこに塩分濃度の変化も加われば、さらにガン玉の付け外しが増える。メンドクサイがおもしろい!である。

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