アジングタックルで楽しむ『サバゲーム』 ジグ単リグでの釣り方3選

アジングタックルで楽しむ『サバゲーム』 ジグ単リグでの釣り方3選

アジングをしていると定番のゲスト・サバ。サバ優勢の海ではアジが食いにくくアジングがサバゲームになってしまうこともあります。しかし、それならばサバゲーム上等。何も狙ってはいけない魚種ではないのだから、アジングロッドで釣ってしまいましょう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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アジ不在ならサバを釣る

アジが不在、または群れの密度が濃いときに、表層や中層で何かが反応するとしたら、それはサバの可能性が高いです。ワームにじゃれつくような、一瞬未満のアタリ。筆者の経験上そのアタリはすべてサバです。アジは「コン」というアタリ音が出ます。サバのアタリは音として形容しにくい、本当にじゃれつくようなアタリです。

アジングタックルで楽しむ『サバゲーム』 ジグ単リグでの釣り方3選じゃれつくようなアタリでヒット(提供:TSURINEWSライター井上海生)

サバはアジよりも適水温の幅が広く、いるところには本当に年中いるみたいです。筆者も大阪湾でアジングを通年していますが、2021年は4月~12月、そして今(1月下旬)もサバが無数にいます。そういう年だということでしょう。

「アジがいないならサバを釣れよ」と先日、人から言われたこともあり、まあ確かにと思って狙いをアジからサバへ切りかえました。そうすると、ずいぶん気持ちがラクです。アジはくればラッキー程度。問題はサバをどう釣るか、です。

サバゲーム

では、アジングのかわり。サバゲームの技法について。

基本的にはナイトのジグ単攻略とします。夏や秋はデイメタルでも無数に釣れたりするのですが、アジングのかわりという立ち位置では、アジングロッドにジグ単で攻略です。

ジグ単のアクションは、筆者の考えるところ、次の3つです。

ただ巻き

サバは横追尾でのバイトが多い魚です。巻きスピードはあまり加減する必要なく、多少のスローリトリーブまたは要所でのファストリトリーブです。横追尾で釣れるときのサバはかなりイージーで活性が高いので、このパターンのときにあえて他の手を試す必要はないでしょう。

アジングタックルで楽しむ『サバゲーム』 ジグ単リグでの釣り方3選ただ巻きに反応しやすい(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ファストフォール

速いフォールもサバが好むアクションです。アジングではスローフォールのプランクトンパターンが定番ですが、サバは食性が不明なときも、ちょっと重めのリグを使っているとバクッと食ってきます。ただファストフォールであまりイト鳴りさせすぎると場がスレやすいので、休み休みやりましょう。

チャートワームのすすめ

グロー系、チャート系の発光するワームはサバゲームにおいて抜群に効きます。目が悪いからなのかいいからなのかわかりませんが、サバは光るものに対してよく反応します。

筆者はサバがいるかどうか確かめるときには、3inchのキラキラのチャートワームを重リグで投げてみます。いれば必ずアタリます。ただ夜のプランクトンパターンのサバは3inchワームでは食わせられないので、ワームのサイズの調整は必要です。

アジングタックルで楽しむ『サバゲーム』 ジグ単リグでの釣り方3選グロー系で攻めよう(提供:TSURINEWSライター井上海生)

――また、やはりアジングと同様、表層・中層・ボトム上とレンジを釣り分けることも大事です。

サバゲームの難しいところ

サバゲームには、難しいところがいくつかあります。

アタリにアワせられない

極端に乗りにくく、アワセがきかないのがサバです。アジの吸餌スピードは0.02秒だといわれますが、筆者の感覚的にはサバはそれ以下です。というよりもアジのようにはっきりと口を開けて食いません。突くような、触るようなアタリです。

そこで大事なのがヘッドとドラグです。ヘッドは常にフレッシュで、ワームに対してなるべく大きめのものを使って、ドラグを多少強めに入れておきましょう。そうすると掛けやすくなります。サバの小さなアタリに合わせようとして小さなヘッドをつけると、むしろじゃれつくアタリを吸収しにくくなります。

スレる

バラすとスレる。これはアジもサバも一緒です。サバはただでさえバラしやすい魚で、しかも掛けると横走りします。群れというのは釣られた魚についてくるもので、これはその魚が吐くエサを狙っているからだといわれますが、横走りされた状態からバラすと、そのままその群れが抜けてしまうことがあります。なるべく確実に取り込みましょう。

掛けられない小型もいる

サバゲームはドツボの世界です。10cm以下の小型。こいつらを相手にすると、一時間二時間は帰れません。なかなか釣りきれないので、極小の群れは無視した方がいいでしょう。

アジングタックルで楽しむ『サバゲーム』 ジグ単リグでの釣り方3選極小サバくんは無視(提供:TSURINEWSライター井上海生)

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