今さら聞けないルアーフィッシング:『マッチザベイト』の考え方キホン

今さら聞けないルアーフィッシング:『マッチザベイト』の考え方キホン

ルアーフィッシングにおいて「マッチザベイト」とは、対象魚が食べている「エサ=ベイト」に釣り方を合わせるという意味だ。具体的に初心者に向けて解説してみたい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・出月慎也)

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出月慎也

固定概念にとらわれない釣り方を探すことが趣味です!なぜ釣れるのか、なぜ釣れないのか原因をこれからも探っていきます!

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マッチザベイトとは?

ルアー釣りでのマッチザベイトとは、狙っている魚種が補食しているエサにルアーなどがマッチングしている状態を意味する。より自然に見せることで、釣果に大きな差が生まれると言われている。

ルアー釣りではサビキのように簡単に釣り上げることは難しい。そのため、初心者がルアー釣りの腕を上げるためには、マッチザベイトを意識する必要がある。しかし、必ずしもマッチザベイトでなければ釣れないとは限らない。

今さら聞けないルアーフィッシング:『マッチザベイト』の考え方キホンルアーが演出するのはエサ(提供:WEBライター・出月慎也)

関係がないシーンも

ルアー釣りにはマッチザベイトがあまり関係のない状況もある。それは条件反射や攻撃性を利用した釣り方だ。スプーンでニジマスを狙う場合、スローに巻いてもアタリがない時に速巻きでリトリーブすると、ヒットすることがある。食欲があればスローでも反応するが、時間帯によりルアーを見切られやすくなるため、反応も鈍くなりやすい。

これはシーバスなどでも共通して言えるため、ルアー釣りのコツの一つとも言える。しかし、夜の場合はスローリトリーブの方が釣れる可能性は高い。よりベイトに合わせる必要もある。状況や魚種に合わせたマッチザベイトを意識することは、ルアー釣りには避けられない秘訣でもある。

意識するポイント

ルアー釣りでマッチザベイトを意識するためにはいくつかのポイントがある。

1.サイズを合わせる

ルアーのサイズをベイトに合わせることは重要だ。ベイトを観察しながらルアーを調整することが釣果UPに繋がることも多い。プロのアングラーも状況に合わせてルアーを交換をする。これもベイトを確認しながら試行錯誤を繰り返し、その日のマッチザベイトを探すことを意味する。見た目がカッコいいからと一日中同じルアーを使い続けるのと、同じルアーでもサイズをかえてみるのとでは、大きく釣果もかわると言える。

2.当たりカラーを掴む

ルアー釣りにはその日の当たりカラーがあると言われている。これはその日の状況によって捕食しているエサなどがかわるなどの変化があるからだ。特に回遊魚の場合は、ベイトが毎回同じとは限らない。同じルアーでも数種類のカラーを用意しておくと対応もしやすい。

今さら聞けないルアーフィッシング:『マッチザベイト』の考え方キホン数種類のカラーを用意しよう(提供:WEBライター・出月慎也)

3.アクションは正しいか?

アクションはルアーによって様々だ。スローに巻いて効果を最大限に発揮するルアーもあれば、速巻きしてやっとアクションをし始めるルアーもある。新しいルアーを購入した際には、足元で泳がせて適切なスピードを確認することも大切な作業だ。意外とアクションをしていなかったケースも少なくはない。

4.スピードを調整

夜の場合はリトリーブスピードが速すぎると、魚が追い付けないことも多い。反対に遅すぎると違和感を与えて食い付かない。これは狙った魚種や状況によってかわるため、経験から調整する必要もある。

5.レンジを調節

狙っているレンジ(層)に魚がいなければ釣れない。日中に表層のベイトを補食しやすい魚種なら、表層メインで攻める必要がある。反対に日中は底でゆっくりしている魚種は、中層から下層を狙う必要がある。レンジが違うだけで釣れる魚種がかわるのは、そのぞれの魚の習性が関係している。

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