今さら聞けないアジングのキホン:4大アクション別『リーリング』術

今さら聞けないアジングのキホン:4大アクション別『リーリング』術

アジングにおいて重要な「リーリング」。アジに違和感を与えない「静」の釣りを目指し、4つの釣法ごとのリーリングの使い分けを解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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リトリーブにおける重要点

リトリーブの釣りを展開するのは、アジがベイトフィッシュを意識しているとき、またはプランクトンパターンでも、比較的高活性のときだ。基本的に「ただ巻き」でOK。

大事なのは、アジが捕食するレンジを外さないことだ。アジの群れは一定のレンジに定位する。そのレンジを外すと、一切食ってこない。アジが反応するレンジを維持するために、ゆーーーっくりと巻いてやろう。

サオは、アタリを感じやすいように立て気味に、やや少し下げて、リグが浮かび上がらないようにする。そうしてリーリングしながら、それでもアジングに使用する軽量リグは自然に浮かび上がってきてしまうので、時々ベールを返してフォールを入れてやるといい。これにより、「一度視界から離れたものが再び入ってくるものに反応する」というアジの習性を利用して、バイトにつなげることができる。

ゆーーーっくりと巻くの基準は、大体、1gのヘッドなら4秒に1回転くらいのイメージだろうか。ベイトフィッシュパターンでは、アジが追尾していて、捕食のきっかけを与えるために、ふと巻くのをやめる「止め」を入れてやるとそれで食う。

今さら聞けないアジングのキホン:4大アクション別『リーリング』術ゆーーーっくりリトリーブ(提供:WEBライター・井上海生)

レンジキープ釣法

なるべく軽量のジグヘッドを使い、一定のレンジにリグを投入して、あとはまったく動かさない。ワームをプランクトンのように見せてバイトを誘発させる「レンジキープ」釣法ではリーリングはほぼ、ないと言ってもいい。

レンジキープにおけるリールの仕事は、イトふけ回収、これのみだ。具体的には、キャスト後のイトふけ回収。そして、アジに捕食のきっかけを与えてやる「ちょんちょん」とサオ先を動かした後に出るイトふけ回収。それ以外はほとんどまったくリーリングしない。

サオを立てたポジションとラインの角度で振り子のようにリグが戻ってくるので、それをただイトふけ回収しながら待ち、足元まできたら回収する。

大事なのは、ラインに常に適切なテンションをかけ続けることだ。アジは非常にバイトが小さいので、ラインテンションがゆるゆるだと、つまりイトふけが出まくった状態だと、フッキングしない。細かいリーリングによって、ラインを張らず緩めずの状態を保とう。

今さら聞けないアジングのキホン:4大アクション別『リーリング』術イトふけをとるためだけの操作(提供:WEBライター・井上海生)

リフト&フォール

先述のように、アジは一度何かが視界に入って、それが離れて戻ってくる縦の動きに反応しやすいという習性がある。これを利用した代表的な釣法が、リフト&フォールだ。リグをアジのいるレンジに入れて、すっと上に巻き上げ、サオ先を下げてラインを送り込む。この繰り返しで、バイトを待つ。

この釣法におけるリーリングは、「サオ先を立てて少し早めに1回転」だ。アジが気難しくよりレンジにシビアなときには、半回転くらいでもいい。くるくると普通に二、三回ハンドルを回しすぎると捕食のレンジを外れるので注意しよう。

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