サーフゲームで12kgカスザメ浮上 意外な美味食材?【茨城・日立】

サーフゲームで12kgカスザメ浮上 意外な美味食材?【茨城・日立】

6月10日(金)の早朝、茨城日立市にある伊師浜海岸に出かけた。思わぬ『珍ゲスト』、カスザメ12kgに出会えた釣行をレポートしよう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 上谷泰久)

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ソルトルアー ショア

伊師浜海岸でサーフゲーム

6月10日(金)の早朝、茨城日立市にある伊師浜海岸でサーフゲーム。狙うのはヒラメとマゴチだ。サーフでルアーフィッシングをする場合、この2魚種を狙うのが定石で、それにベイトを追って回遊してきたシーバスと青物が第二候補として加わる。このサーフはマダイが釣れることもあり、これは嬉しいゲスト。「ショアレッド」と呼ばれ、もっとも価値がある。

この日は波風とも静かでとても快適だが、小魚の気配はない。まず、プラグで波打ち際に近いカケアガリをローラー作戦。移動しながら様子を見ていく。ひと通り探ると、やっと沖のポイントに魚の気配。小魚よりちょっと大きい個体が水面近くに出てきている。

ジグでコノシロキャッチ

そこで、40gのメタルジグを遠投、激しい動きで誘い、アタリがなければ回収。これを繰り返すと、誘いからタダ巻きに変わるところでヒット。正体はコノシロ。サーフではおなじみの魚。

サーフゲームで12kgカスザメ浮上 意外な美味食材?【茨城・日立】定番のコノシロ(提供:週刊つりニュース関東版 上谷泰久)

「これを捕食しているであろう大物を狙うぞ」と、ジグを投げ続けると、次にアタってきたのはイシモチ。なかなか思い通りにいかないのが釣り。

珍ゲスト12kgカスザメ浮上

どちらも沖目からメタルジグを回収するときにヒットしている。そこで、ワームに替えて近めの中層をストップ&ゴーで狙う。しばらくするとヒット。スピード感はないが、ブルドーザーのような力でラインを出していく。こちらの腕が疲れてきたころ、魚も体力を使い切ったらしく波打ち際に姿を現した。

上がってきたのはなんとカスザメ。120cm、12kgの大物だ。天使のようなヒレの形でエンゼルシャークの別名を持ち、サメの仲間だが特有の臭いがなくとても美味しい。

サーフゲームで12kgカスザメ浮上 意外な美味食材?【茨城・日立】カスザメ登場(提供:週刊つりニュース関東版 上谷泰久)

珍しい魚だが分布は広い。しかし、釣れるのは神奈川と千葉、茨城と限定的で、とくに九十九里浜では確率が高いらしく「ご当地名物」となっている。いつもペアで回遊しているらしく、釣れるときは2尾続けてアタると言われている。

どんな味なのか、食してみたい気もしたが、水面下でパートナーが心配しているのかと思うと、とても食べる気になれず写真だけ撮ってリリース。突然の珍ゲストとの遭遇は海の神様を釣ってしまったという感覚だった。

<週刊つりニュース関東版 上谷泰久/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
伊師浜海岸
この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年7月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。