ヘラブナ釣り回想記:神奈川県 意外にもロケーション良好の釣り場多し

ヘラブナ釣り回想記:神奈川県 意外にもロケーション良好の釣り場多し

関東圏で釣行回数が多いのが、私には縁もゆかりもない神奈川県だ。どこかオシャレでクールな雰囲気をもつ同地だが、ロケーション良好の釣り場もたくさんある。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

居心地いい不思議な神奈川県

今回は個人的な所感が多くなるけれど、同県のエピソードをご紹介。神奈川と聞いて思いつくのが「横浜・湘南・箱根」。どこかオシャレで、スタイリッシュで華がある。それが神奈川の印象だ。

実際、街を歩いていても感じるし、釣りをしていても感じる。神奈川の釣り人はどこかシュッとした雰囲気で、妙にクールでジェントルマン。一言でいうなら”お上品”。そんな土地柄のせいか、釣りをしていても妙な安心感があり、取材しやすいエリアでもある。

相模川水系は異空間

釣り場としては異空間な場所が多い。相模川水系はその典型例。地元の人はあまり気付いていないが、このタイプの釣り場は他所にはない。漁協管轄のもとに整備された上大島ファミリー釣り場(相模原市)&道万ファミリー釣り場(厚木市)&海老名運動公園下(海老名市)。

ヘラブナ釣り回想記:神奈川県 意外にもロケーション良好の釣り場多し海老名運動公園下(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

アドベンチャー感あふれる弁天のジャリ穴(相模原市)&座架依のジャリ穴(厚木市)。

ヘラブナ釣り回想記:神奈川県 意外にもロケーション良好の釣り場多し座架依のジャリ穴(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

一発のロマンを求める相模川本流(相模原市)などなど、多種多彩な顔を持っている。これらの釣り場は伏流水の影響で魚のコンディションがよく、ジャミでアユ(稚アユ)が掛かるのもめずらしい。それにアユ釣り師を眺めながらヘラが釣れるのは、私の経験上ここだけだ。

多彩な釣り場が魅力

都会にありながらもロケーションがいい釣り場も多い。その代表格が山崎の池(横浜市都筑区)だ。ここは魚影の濃さでは神奈川トップクラス。気さくな常連が多いのも特長で、いつ訪れても楽しく竿を振らせてもらっている。

好環境と言えば良型地ベラが狙える震生湖(秦野市)&穴場フィールド・磯の池(中郡大磯町)も深緑に囲まれ雰囲気は抜群だ。

ヘラブナ釣り回想記:神奈川県 意外にもロケーション良好の釣り場多し震生湖(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

珍フィールドとしては都市型公園でわずかながらヘラが生息する藤が丘公園(横浜市青葉区)。

ヘラブナ釣り回想記:神奈川県 意外にもロケーション良好の釣り場多し藤が丘公園(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

外来魚のアリゲーターガーに頭を抱える二ツ池公園&駒岡池(横浜市鶴見区)。

ヘラブナ釣り回想記:神奈川県 意外にもロケーション良好の釣り場多し駒岡池(提供:週刊へらニュース APC・中村直樹)

駒岡池はガチで狙いたい場所で「刺身の切り身でガーを誘き出し、地ベラを獲る」と、釣りキチ三平さながらの構想を練っている。

ビッグトーナメンターを多く排出

肝心な釣り事情だが、管理池や釣り堀が極めて少ないのに対し、ビッグトーナメンターを多く排出している地でもある。また、多くの釣り人が管理系の釣りを得意としている。

以前、山崎の池の常連が黒部川(千葉県)の大会に参加し、手も足も出なかった珍エピソードがある。ザ・野釣りがメインの佐原向地とは、それだけスタイルが違うのだ。

どこへ行ってもヘラ釣りは楽しい

お楽しみのご当地グルメは、相模川のアユに、B級グルメのシロコロホルモン。これで夜な夜な酒を呑み、昼は本家本元の家系ラーメンでガツンといく。こんなことを繰り返しているのだから、中年太りが加速するのも頷ける。

釣りをしていると、地元の人が不思議そうに私を見ているが、本人はもっと不思議。釣りをしながら「何でここにいるんだろ?」と、毎回考えている。理由は分からないが”居心地がよく不思議な街”。それが神奈川県なのだ。

今回でこの釣行録は最終回だが、他にもまだまだ書きたい地域はたくさんある。”東北の人いい道具持ってる説”、”北関東、群馬県だけ違う説”、”熱すぎるぜ埼玉説”など。それはまた別の機会にしよう。1つだけ言えること。それは、地域が変わっても「ヘラ釣りは楽しい」と言うことだ。

※記事内に登場する釣り場の現在の立ち入り状況については、公式HPを確認もしくは、直接各施設へお問い合わせください

<週刊へらニュース APC・中村直樹/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2020年5月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。