夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法

まもなく暑い夏がやってくる。そうなると、マストな釣行グッズがクーラーボックスだ。今回は私が実践している、クーラーボックスの7つのカスタマイズと工夫を紹介してみたい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)

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目次

夏場は必携のクーラー

今回は、魚を持ち帰ったり、人の飲食物やエサを保管するのに、これからの夏場には必携となるクーラーボックス(以下、クーラー)のカスタマイズについて紹介したい。

私自身、自分のクーラーを使いやすいように少し改良しているが、その中でも釣り初心者にも役立つ、7つのカスタマイズ、工夫を紹介したい。

1.魚ばさみを裏ブタに固定

皆さんも魚を釣った後に、暴れる魚をじっとさせてハリを外したり、手で持つ魚を良い角度でじっとさせて写真を撮る時、足下の魚を手で直接触らないでクーラーに入れたい時には「魚ばさみ」を使うのが便利だ。

最近ではほぼ釣りの必需品とも言える魚ばさみだが、皆さんは魚ばさみをどこに収納しているだろうか。

魚ばさみはどこに収納?

竿ケースの中だったり、道具入れの中であったり、腰にぶら下げていたりしていると思う。私も、最初は竿ケースのサイドポケットに入れていた時期もあったが、相性の良いものと一緒にセットで置いておくのが効率良いと考えた。そんな訳で、今はクーラーと一緒にセットにしている。魚はクーラーに入れるものだから。

竿ケースに収納していた時は、クーラーと距離が離れていると、いちいち竿ケースまで取りに行って、クーラーに魚を入れ終わったらまた竿ケースまで入れに行く時間ロスが生まれる。磯の上を頻繁に移動すると疲れるし危険度が増す。クーラーと一緒にしていても、クーラーの中で、迷子になっていた時もよくあった。

「さや」をフタの裏に貼るだけ

そこで、現在の収納場所は、クーラーの上ブタの裏側に、市販の「さや=CPハンガー」を貼り付けて固定している。

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法フタの裏に魚ばさみを設置(提供:WEBライター・濱堀秀規)

これならクーラーとセットにできるし、フタを開けると、必ず「こんにちは」と出てくれるので、クーラーの中で迷子にもならずに、パッと取り出しや収納ができる。この位置に落ち着いてからは、非常に便利で気に入っている。

2.ナイフをクーラー内に設置

右利きなので、右側に「さや=CPハンガー」をセットしている。魚を締める時は右手がナイフ、左手には魚ばさみで頭を固定するからである。ここでの位置決めの注意点は、ナイフの刃先がクーラーの底に触れないように、「さや」の高さを決める事である。

取り付けの高さに注意

クーラーの底にナイフの先が触れて傷をつけたり、穴を開けたりしないような高さに「さや」をセットしよう。

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法ナイフは右側へ(提供:WEBライター・濱堀秀規)

魚ばさみとナイフの両方が、同時にすぐに取り出せる所にあるおかげで、数10尾と大釣りしても、素早くストレスなく使えている。

3.まな板をクーラー内に収納

これはカスタマイズと言うよりはちょっとした思いつき。磯の上や船のデッキの上で、ウロコや内臓を捌く事があるため、まな板もクーラーに収納している。まな板と言っても、素材は木でなくて、100円ショップで販売している薄手のプラスチック素材のまな板である。

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法薄いまな板を立てる(提供:WEBライター・濱堀秀規)

カットできる薄手タイプ

買った時は、サイズがクーラーよりも少しだけ大きかったので、高さをクーラーに合わせて、カットして使用している。これも、非常に便利である。磯の上で少しクーラーが傾いていても、フタの上は平坦である。

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法クーラーの上で調理がしやすく(提供:WEBライター・濱堀秀規)

しかもしゃがみ込んで捌くのではなく、クーラーの高さがあるので、お腹がつかえずに楽である。クーラーに魚ばさみとナイフとまな板をセットした状態は写真の通りである。現場であらかた捌いておくと、家に帰ってからが楽だ。

4.氷はペットボトルを利用

大量の氷が必要な場合は、釣具店や漁港で購入するが、さしエサ程度を新鮮に保つのであれば、ペットボトルの大や中サイズを4つ組み合わせてクーラーの底に敷き詰めている。経済的にもコスパがいいし、魚専用の冷凍庫からすぐに用意できるところが便利である。

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法凍ったペットボトルを敷き詰める(提供:WEBライター・濱堀秀規)

ただし、魚専用の冷凍庫がない方が家庭用の冷凍庫で、ペットボトルを凍らせていると、家族にお叱りを受けるので注意が必要だ。

5.底面にクッションを貼る

クーラーは、その角を硬い磯に当てられたり、底も平らでない岩の間に置かれたりと、過酷な場所に置かれる。また、釣りの最中は、釣れないと見向きもされすに釣り人がかまってくれずに放っておかれる身である。

そんなクーラーの底面には、ほぼ全面にクッション滑り止めを貼り付けている。ホームセンターで購入した素材であるが、これを張る事でクーラーの傷みも少なくなったし、尖った岩があったり斜めになった磯の上でも、安定して置く事ができるようになった。

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法ほぼ裏面全部にクッションを貼る(提供:WEBライター・濱堀秀規)

時間が経った今では、かなりすり減ってきているので、張り替えの時期かもしれない。このクッションのおかげで、クーラーも痛くなくなったし滑りにくくなったと喜んでいる事だろうと思う。

6.竿立てを側面にセット

最近はバッカンや道具入れなどに竿立てがセットされた商品も多くなった。私は20年以上前から、水道などに使われる塩ビ素材のパイプをクーラーに止めて竿立てとして使用している。

夏に必携の釣行グッズ『クーラーボックス』 7つのカスタマイズ方法塩ビパイプを使った竿立て(提供:WEBライター・濱堀秀規)

斜めにしているのは、置いた竿に角度が付く事で、竿に糸や仕掛けが絡みにくくしている。市販されている竿立ては、まっすぐ上を向いているので、竿の先に糸や仕掛けがクルクルと巻きついて絡む事があるが、斜めならその心配は驚くほど少ない。

仕掛け交換の時に竿を竿立てに差し込んで、クーラーにドカッと座り込んで、休息しながら両手が使える状態で仕掛けを作り直すので、非常に便利である。

難点は見た目

一緒に磯上がりした友人も、いつの間にか、私のクーラーに腰をかけて仕掛け交換をしている。しかし、友人たちは自分のクーラーには竿立てを取り付けない。理由はいかにも素人工作で不細工だからである。

便利なのがいいのか、格好を優先するのか……そこが釣り人の心理である。自分のクーラーに竿立てをつけない釣友が、毎回私のクーラーに座って仕掛け交換をするので、「1回100円です」と言うと、「子供銀行券で」と返してくる。まあ、許してあげる事にしよう。

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