【西日本編】5月に旬を迎える海の幸4選 明石タコならぬ「麦わらタコ」?

【西日本編】5月に旬を迎える海の幸4選 明石タコならぬ「麦わらタコ」?

日本は四方を海に囲まれた島国であり、季節や場所によってスーパーに並ぶ魚介類も様々。今回は、5月に旬を迎える西日本のサカナを紹介します。

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関西地方の旬 ハモ

初夏に旬を迎えるサカナの代表にハモがいます。夏に向かってどんどんと脂がのり、秋まで美味しく食べることができます。

ハモは夏の京都の味覚には欠かすことの出来ないサカナです。京都の夏の風物詩である祇園祭は、別名を「ハモ祭」と言うほど、京都の夏とハモは切っても切れない関係です。京都のあちらこちらの料理店でハモ料理が提供されます。

一般的な食べ方として人気が高いのが「湯引き」ですが、京都のお出汁とともに食べる「ハモしゃぶ」もオススメの一品です。

【西日本編】5月に旬を迎える海の幸4選 明石タコならぬ「麦わらタコ」?ハモ(出典:PhotoAC)

中国・四国地方の旬 タコ

5月の明石で一番の美味は間違いなく明石タコでしょう。

明石海峡の激しい潮流で鍛えられ、豊富な餌で育つタコはまさに日本一。太くしっかりとした足は抜群の歯ごたえと甘みを持っています。

しかも夏ごろに産卵期を迎えるマダコはこの時期、産卵前にたっぷり栄養を蓄えており、中でも5月末から7月に獲れるタコは「麦わらタコ」と呼ばれ、1年を通じて特に美味しい季節です。

刺身に酢の物、煮つけ、天ぷら、タコ飯など、バラエティ豊かな食べ方をそれぞれ楽しんでみて下さい。

【西日本編】5月に旬を迎える海の幸4選 明石タコならぬ「麦わらタコ」?タコ(出典:PhotoAC)

九州地方の旬 トコブシ

トコブシという名の貝をご存じですか?高級食材のアワビをそのまま小さくしたような見た目をした貝の仲間です。実はこの貝、北海道から九州以北のあらゆる海に生息しています。

味わいもアワビに似ているため加工食品の材料として使われることもありますが、最大でも7㎝程度にしかならず身が小さいことからあまり市場には流通しません。

しかし、九州の種子島は全国でも有数の生産地のため、地元ではかなりポピュラーな食材となっています。

初夏が旬で、肉厚な歯ごたえはまさにアワビと言えるでしょう。刺身やステーキ等豊富な調理方法で食べられるトコブシを是非ご賞味あれ。

【西日本編】5月に旬を迎える海の幸4選 明石タコならぬ「麦わらタコ」?トコブシ(出典:PhotoAC)
 

沖縄地方の旬 トビウオ

「アゴ」と呼ばれることもあるトビウオは九州~沖縄の暖かい海で多く漁獲されます。

あまり食べるイメージのないサカナかもしれませんが、トビウオはダツ目のサカナで私たちの生活に馴染みのあるサンマやサヨリ等の大衆魚の近縁種です。

出汁の原料としても利用されることの多いトビウオですが、身は淡白な味わいで、刺身や塩焼き、唐揚げなど、どんな調理法でも美味しく食べることが出来ます。

沖縄では近年トビウオをふんだんに使ったラーメンなども人気があり、ローカルグルメとしても親しまれています。

旬のトビウオはビタミン・ミネラルなどの栄養もたっぷりと含まれているため、暑くなる夏に向けた格好の食品と言えるでしょう。

【西日本編】5月に旬を迎える海の幸4選 明石タコならぬ「麦わらタコ」?トビウオ(出典:PhotoAC)
 

<近藤 俊/サカナ研究所>