房総アジング好釣り場:大沢漁港 詳細ポイント&攻略法

房総アジング好釣り場:大沢漁港 詳細ポイント&攻略法

大沢漁港は勝浦市と鴨川市の境にある。実績は申し分ないが知名度は低く、地元アングラー以外には「穴場」といった印象を持つ人もいる。海岸線の国道128号線沿いにあるが、車で通るとトンネルとトンネルの間に掛かる橋から、一瞬眼下に見えるだけのわかりにくい場所にあるためだろうか。

千葉県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・渡邉長士)

アバター画像 TSURINEWS編集部

ソルトルアー ショア

大沢漁港はアジングの穴場

港の周囲は潮通しが抜群で、漁港から勝浦方面に徒歩10分ほどの大沢弁天は外房のなかでも人気の高い地磯。狙える魚種はヒラマサ、ヒラスズキ、イシダイにメジナなど。周囲にはほかにも外房を代表する一級磯が多数ある。

房総アジング好釣り場:大沢漁港 詳細ポイント&攻略法大沢漁港全体(提供:週刊つりニュース関東版APC・渡邉長士)

漁港の船道は幅30mほどで水深は6m前後。港口から40mくらい沖に離岸堤があり、ボトムは砂地と根、海藻が混在している。周囲の岩礁帯は大潮の干潮時になるとほとんどが露出するほど浅く、船道部分だけ沖に向かって深場が続いている。周囲が浅い岩礁のため荒れても波は沖で崩れ、波がダイレクトに港まで来ない。港口には離岸堤もあることから、多少荒れた日でも竿が出せる。

すぐ北側には山が迫っているため風に強く、とくに北寄りの風が強い日には絶好の逃げ場になる。漁港は横に細長い形状で両側から堤防が延びている。長い期間、西側の堤防全体、東側堤防の先端10mは立ち入り禁止だったが、現在は許可されている。漁協に確認したところ、堤防にはまだ立ち入り禁止と書かれているものの、釣りをしても問題ないとのこと。

房総アジング好釣り場:大沢漁港 詳細ポイント&攻略法「立ち入り禁止」とあるが釣りOK(提供:週刊つりニュース関東版APC・渡邉長士)

詳細アジングポイント紹介

アジングのポイントとなるのは主に4カ所。

房総アジング好釣り場:大沢漁港 詳細ポイント&攻略法ポイント詳細(提供:週刊つりニュース関東版APC・渡邉長士)

Aのスロープ

幅150mほどで、間に突堤がある。スロープは沖に向かっていくと途中で切れており、その沖側は満潮時で水深4mくらい。狙う時間帯は夜がメイン。スロープの上側に常夜灯がいくつかあり、全体がぼんやり明るくなっている。どこからでも狙えるが、とくに実績が高いのは船道の正面付近と、折れ曲がった周辺。

釣り方はジグヘッド単体のジグ単が基本。まず、1~2gほどで表層をただ巻きや、軽くアクションを入れながら横引きしてテンポよく探る。アタリがなければレンジを下げながら、ボトム周辺まで探る。反応がなければジグヘッドを0.5~0.8g程度に軽くして、ソフトルアーが漂うようにスローに攻めてみる。それでもアタリがない場合や、届く範囲のアジがスレてしまったときは、キャロライナリグやフロートリグで遠投して様子をみよう。

Bの突堤

船道のほぼ正面にあり、先端には常夜灯がある。水深は4~5mで、ボトムには砂と岩礁に海藻が点在する。潮通しがよく、常夜灯があり足場もいいことから、この漁港で一番人気のポイント。スロープ側、船道、魚市場側とほぼ360度すべてが狙える。狙う時間帯は、明かりが効いている夜間。

ここでも基本の仕掛けはジグ単で、攻め方はAと同じだが、扇状にキャストして広範囲を探っていく。日によって、スロープ側がいい時もあれば、魚市場側にアジが溜まっていることもある。

Cの護岸

港内にある張り出した護岸で先端には常夜灯がある。水深とボトムはBとほぼ同じ。期待度はBより下がるが、アジの群れが港内に入ったときや、外海が荒れている日は奥まったCのほうが好釣果を得られる場合も。

攻め方はBと同じ。表層から探り、アタリがなければ扇状にキャスト、徐々にレンジを下げていく。港内は流れがほぼないので、より浮遊感がでる軽いジグヘッドが有効になることが多い。

Dの港口の船道

現在では両側の堤防先端から狙える。堤防に常夜灯はないが、道路やスロープの光が届いて、夜間でもうっすらと明るい。狙う時間帯は朝・夕マヅメがベスト。マヅメは活性が高く連発することが多い反面、時合いが短いのも特徴。

房総アジング好釣り場:大沢漁港 詳細ポイント&攻略法ポイントD の船道付近(提供:週刊つりニュース関東版APC・渡邉長士)

まず、キャロで沖側に遠投。中層をただ巻きや軽くアクションを入れた横引きで広範囲を狙う。時合いに入れば簡単にヒットすることが多いので、手返しよく攻めていこう。群れが足元にもいる場合はジグ単でもOK。マヅメの高活性であれば、やや重めのジグヘッドでテンポよく攻めていく。朝マヅメであれば明るくなったあと、夕マヅメであれば暗くなった時間帯、一気に活性が下がるので、軽めのリグでスローに攻めよう。

先述の通り常夜灯はないが、夜間でもたまに回遊してくる。漁港に駐車スペースはなく、旧道の路肩に駐車して徒歩で釣り場に向かう。漁港への降り口周辺は漁協関係者や住民の車が出入りするので駐車禁止なので注意。

※記事内に登場する釣り場の現在の立ち入り可否状況については、公式HPを確認もしくは、直接各施設へお問い合わせください

<週刊つりニュース関東版APC 渡邉長士/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
大沢漁港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年4月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。