海の釣り堀を徹底攻略!キホンの釣り方・タックルをまるっと解説

今週のつり作戦は、冬でもおいしい魚がそろいぶみとなる海の釣り堀だ。やはり年末年始はにらみダイ出世魚のブリ高級魚シマアジなどで食卓を飾りたい。ちょっとしたコツで釣果が変わってくるので、今回はそんなノウハウを紹介したい。

この記事は『週刊つりニュース中部版』2018年1月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

 

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

海釣り施設 海上釣り堀

海の釣り堀で狙える魚種

高級魚のシマアジをゲットできるのも釣り堀ならでは。

海の釣り堀で狙える魚は、紹介するまでもないほどこの釣りは浸透していると思われるが、あえて紹介しておこう。

まずは魚の王様マダイ。

数が最も多いのが魚の王様マダイ。

各地で養殖が盛んで、釣り堀ではメーンに釣れるターゲットだ。
基本的に雑食性で、ダンゴオキアミ、生きエビ、小魚など何でも食ってくる。

そしてシマアジ。

これは釣り堀ならではの魚で、天然魚を釣ろうと思うとなかなか難しい魚だ。
食味も一級品で、脂の乗ったアジ科独特のあじわいは最高。

釣り堀へ行く人だけの特権といっていいだろう。

青物はブリ、ヒラマサ、カンパチの御三家が定番。

時期によって変動はあるが、ブリ族は総じて通年放流されている。
オキアミやダンゴでも釣れるが、生きた小魚切り身エサで狙う。

また最近ではマハタクエなど高級根魚を放流している所が多い。
放流されている数が少ないので、釣れればラッキー。
底の方で定位している魚なので、いかに底付近を丁寧に探れるかがキモになる。

他にもヒラメイシダイイシガキダイなど滅多に口に入らない美味魚たちがそろう。

これも海の釣り堀の魅力だ。

また定置網から直接天然魚を入れる釣り堀では、コショウダイコロダイなどあまりなじみのない魚が入っている所もあり、釣り堀によって特徴がある。

タックル

狙う魚の大小に合わせて細分化されたタックルを持参するのがベストだが、ルールとの兼ね合いや荷物が多くなるデメリットもあるので、ここではこれから始める人に向けて1セットだけ紹介したい。

サオ

サオはずばり9ft(約2.7m)前後のシーバスロッド。

硬さはミディアムクラスを選びたい。

あまり軟らか過ぎると青物が掛かったときに時間がかかりすぎるし、硬過ぎるとラインにかかる負担が大きくなり過ぎる。

リール

リールはシマノで3000番、ダイワで2500番前後。
ドラグ性能のいいものを使いたい。
今では廉価版でもドラグ性能は十分優れているので、高価なものを買う必要はない。

ミチイトはナイロンかフロロカーボンの4号。
PEなら2号ぐらいが適当な太さだ。

その他の必須アイテム

そしてもう1つ必ず用意したいのが底取り器。

ゴム製の円盤で中心にハリを掛けるアイがある。

これは底付近を攻める釣り堀では、必須アイテムだ。

仕掛け&釣り方

参考タックル図。

仕掛けはどういう釣り方をするのか、どの魚を狙うのかで変わるが、最もポピュラーな釣り方がウキ釣り

まずはマダイやシマアジを狙う場合は、オモリ負荷1~2号の棒ウキにクッションゴム付きのオモリを介し、ハリス2号を1mほど。

ハリは伊勢尼の9~10号ぐらいだ。

タナはきっちり合わせよう!

ウキ釣りのキモはタナ。

底取り器をハリに掛けて沈めていく。

ウキが沈まない場合はウキ下が深すぎる。

ウキが完全に沈んで、水面下50cm~1mぐらいになるようにセットしよう。

ウキが沈んだ分が底からの距離だ。

朝一はマダイも青物も活性が上がるチャンスタイム。
素早くタナ取りを行い、エサを付けて投入しよう。

タナがきっちり合っていれば、高確率でアタリが出るはず。

十分にウキが沈みきったところで大きくアワせよう。

どの魚を掛けたときでもいえるが、魚が突っ込んだときはサオを45度の角度で保ち、無理に巻かないこと。

マダイといえど無理に引っ張ればハリスが切れることも十分考えられる。

青物狙いになると、ウキは投げサビキ用のオモリ負荷10号前後、ハリスは5~6号、ハリは伊勢尼12号前後。

エサを魚に食べてもらえるように

エサは生きたアジイワシカツオの切り身などだが、生きエサを使うときは、ハリスの真ん中にオモリを1つ打ち、小魚の動きを制限して青物に食いやすくさせておく。

塩で締めると使いやすい。

例えばオモリ負荷10号のウキを使っている場合ハリス上のサルカンには5号のオモリ、ハリスの真ん中、もしくはハリ上30cmの位置に3号の割りシズを打つ。

これだけで食いが変わるので、一度試してほしい。

アワセは焦らずに

アワセはマダイやシマアジ同様、ウキが十分沈んで見えなくなってから。
しっかり大きくアワせて青物の口にハリを掛けよう。

1つのイケスに他のお客さんと乗り合わせている場合、青物が掛かった旨を知らせること。

仕掛けを上げてもらってオマツリを防ぐためだ。

やり取りは決して無理をせず、青物が走ってラインが出ても止めないこと。

だが、ユルユルドラグではいつまでたっても上がってこないので、手でラインを引っ張ってジリジリ出るぐらいに占めておけばファイトタイムを短縮できる。

そのための太仕掛けだ。

フリーフォール&リアクションで食わせよう

市販の仕掛けも充実していて初心者にも嬉しい!

おおまかにマダイ、シマアジ、青物の釣り方を紹介したが、いい日ならこの釣り方で十分な釣果を得ることができる。

だが、活性が下がって食いが悪くなったときにどうするか。

お食事タイムの魚はエサがどんな状態であろうが、積極的に口にしてハリに掛かってくれる。

だが、いったん活性が下がれば、目の前にエサがあるだけではなかなか食ってくれない。

そこで魚の本能を利用するのだ。

フリーフォールで食わせる方法

基本的に青物でもマダイでも根魚でも、落ちてくるものに興味を示す。
そこで仕掛けはハリとイトだけ。

エサとハリの重みだけで、エサをフリーに落としてやる。

ただし、いつまでも落としていくと底のネットに引っ掛かってしまう。

そこで底取り器を使い、底まで落としたら、イトにマジックで印を付けておき、印の位置までイトが出たら回収。

再び落とし直す。

アタリはイトの動きで取る。

クロダイの落とし込みと同じで、イトが止まったり横に走ったりすればアタリだ。

もちろんいきなりサオ先までひったくるようなアタリを出すヤツも。

この釣り方はマダイやシマアジ、イシダイやハタ類などに有効だ。

リアクションで食わせる方法

青物に関していえば、リアクションで食わせたい。

ラインを太くしハリを大きく。

そして、エサカツオの切り身小イカなどを使い、いったん印の位置まで落としたらルアーでいうトゥイッチングだ。

チョンチョンと誘い上げたら少しステイ。

そのままスーッと落としてもいいし、さらに誘い上げてもいい。

目の前まできたエサの後ろからブリが浮上してパクリ……なんてことも多く興奮度満点だ。

さらに誘って食わせた感が満載なので、満足度も高い。

そのためには激しい動きでエサが外れないように工夫したい。

切り身エサは事前に塩で締めて固くしておき、縫い刺しにしてハリから外れないようにしておく。

冷凍イワシやアジも同様だ。
青物だけでなくマダイやシマアジなども、この釣り方で食ってくることもある。

他の人がウキ釣りオンリーで釣れない時間帯のなか、フォールと誘いを駆使すれば釣果倍増は十分望めるだろう。

最後に……

釣り堀というと、イージーなイメージを持つ人も少なくないと思う。
だが、いくらイケスの中とはいえ、相手も生き物。

食いが渋い日もあれば、どんな釣り方でも釣れてしまうこともある。
食いが渋いときにいかにして釣るか。

これも釣り堀の魅力の1つといえるだろう。

決して難しくはないので、次回の釣行時に1つの引き出しとして今回紹介したメソッドを試してみてほしい。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

  

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