中部地方向けセッティング!船から狙うカワハギ釣り攻略【タックル編】

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ひと昔前はエサ取りの代表格として忌み嫌われていたカワハギだが、ここ数年は競技会まで開かれるほどメジャーなターゲットになった。ゲーム性、釣趣、食味とどれをとっても一級品、今週のつり作戦は船で狙うカワハギ釣りだ。

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この記事は『週刊つりニュース中部版』2017年11月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

船釣り エサ釣り

  

カワハギの生態とカワハギ釣りの地域性

中部地方もカワハギの好ポイントは多い。アサリ以外のエサを使う場合があるのが特徴。

カワハギは北海道以南の沿岸に生息しており、岩礁帯や根が点在する砂地に多く、中層よりも底付近を泳いでいることが多い。

主にゴカイやエビなど、動物性のエサを好んで食べており、キラキラ光るものに寄ってくる習性がある

カワハギ釣りの仕掛けに金属性の集寄(集魚板)を付けるのは、その習性を利用したもの。

また、ジギングでホログラム系のジグを使用していると、カワハギがスレ掛かりすることも多い。

体表はザラザラとした皮で覆われており、ウロコはない。
調理する際、この皮をはぐことからカワハギの名がついたとされている。

関西では投げ釣りで狙う人もいるようだが、中部圏では船から狙うことがほとんど。
水深10~50mまでのポイントで釣ることが多い。

狙えば年中釣れるとは思うが、一般的にカワハギのシーズンとされているのが、10月~1月ごろまで。

理由はこの時期に肥大するキモ。
キモのないカワハギなんて、イチゴのないショートケーキと同じ……なんてことを言う人もいるほどだ。

カワハギのもう1つの特徴として、エサをかすめ取るおちょぼ口がある。

水中でホバリングしながら、釣り人にアタリを感知させずこのおちょぼ口で器用にエサを取ってしまう。

エサ取り名人といわれるゆえんだ。

このエサ取り名人をハリに掛けるまでのプロセス、エサ付けから誘い、アワセまで全てにおいて腕や経験の差が出る。

それが釣り人を熱くさせ、現在の人気の根幹をなしているといえるだろう。

カワハギ釣りのタックル

参考仕掛け図。

全国的に人気のあるカワハギだけに、各メーカーとも専用ロッドが非常に充実している。

その特徴は極端な先調子であること。

かすかなアタリを捉えることができる鋭敏な穂先と、硬い口にしっかりハリを掛けることができるバットの強さが必須条件で、使用しているサオだけで釣果にかなりの差が出る。

リールは小型のベイトリール。

サオ受けに乗せてのんびりアタリを待つ釣りではないため、持ち重りのしないものが条件。

イカメタル用のリールやジギング用の小型ベイトリールでも代用が効く。

それに巻くラインは高感度のPEライン。

できるだけ細い方が有利だが、あまり細過ぎると根掛かりしたときに高切れしてしまうので、0.8~1号辺りが無難だ。

穂先にラインが絡むのを防ぐため、先イトとしてフロロカーボンの3号を1mほど接続しておく。

仕掛けは胴つき3本バリが基本で、その特徴は仕掛け全体とハリスの短さだ。

かすかなアタリを感じ取るには、短いハリスの方が有利だしサオが短い分、仕掛け全体が短い方が扱いやすい。

常に誘い続ける釣りなので、ハリスの太さはさほど気にしなくてもいい。

むしろ細いハリスは切れやすい、ヨレやすい、絡みやすいといいことがない。

太めのハリス、ミキイトを使い、仕掛け自体をシャキッとさせた方が食いはいい。

具体的な太さは細くても2号、初めての人なら3号ぐらいを選択してもいい。

また後述するが、この釣りはハリの交換を頻繁に行うため、ハリスとミキイトの接続は回転ビーズと自動ハリス止めを使う。

強度に不安を持つ人もいるかもしれないが、尺オーバーのカワハギでも十分対応できる。

オモリはその海域の水深や潮の速さにもよるが、基本は30号ぐらい。

重くても50号ぐらいまでを用意しておけば、ほとんどの状況に対応できるはずだ。

状況に合わせてハリを使い分ける

カワハギの歯は硬く、数を釣るとハリ先が痛む。ハリは頻繁に交換しよう。

どんな釣りでもいえるが、タックルや仕掛けの中で最も重要なのが魚との唯一の接点となるハリだ。

カワハギ釣りにおいてハリは、大きくハゲバリタイプ早掛けタイプセイゴバリタイプの3つに分けられる。

市販の仕掛けでも、この3通りのタイプが販売されている。

ハゲバリタイプは、ゲイブ全体が大きく開いており、極端にハリ先だけが内側に向いている。

カワハギはエサを吸い込んで吐き出すという独特の捕食法で、この吐き出す瞬間にハリが掛かるように設計されものがハゲバリだ。

したがって積極的に誘いをかけて、聞きアワせたときにハリに掛ける釣り方に向いているといえるだろう。

早掛けタイプは、ハゲバリのように先端のごく一部だけでなく、ハリ先全体が鋭角に内側に切れ込んでおり、カワハギの吸い込みの対応に特化したハリといえる。

仕掛けを緩ませて、違和感なくエサを吸い込ませるのに向いており、積極的にアワせていく釣り方より、底を釣る釣り方に向いている。

セイゴバリタイプは、どちらの要素も兼ね備えたマルチタイプといった感じだ。
しかし、使う人によって大きく釣果が左右されることがある。

使ってみるのは、ある程度場数を踏んでからの方がいいかもしれない。

多種類のハリがあって選ぶのに迷うと思うが、その状況や釣り方によって使い分けるのが正解といえる。

これからカワハギ釣りを始めようとする人なら、仕掛けを選ぶ際は比較的オートマチックに掛けられる早掛けタイプの方が無難かもしれない。

もちろん最初から仕掛けの自作は難しいので、市販のものを購入することになる。

ただし、先にも述べたが、ハリは道具の中で最も重要な部分。
ここだけはこだわりを持って仕掛けを選んでいただきたい。

集魚版も状況次第で使い方を変える

そして集寄(集魚版)

これはキラキラした反射光でカワハギを寄せる効果もあるが、仕掛けを底にはわせるときに中オモリの役目も果たす。

光だけでなく、音でカワハギの興味を誘うタイプもある。

仕掛けとは別売りになっていることが多い。

ただし、集寄は仕掛けの操作性が少し落ちるデメリットがあり、しっかりアタリを拾いたい場合など、必ずしも付けなければならないわけではない。

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