侍Dr.近藤惣一郎のお悩み解決!フィッシングクリニック【コマセワラサ】

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今日の問診票

マダイと並び秋のコマセツリの王道ともいえるワラサ釣り。大好きな釣りで、自分なりに頑張ってはいるのですが、今ひとつ数が伸びません。何か良いアドバイスをよろしくお願いします。

この記事は『週刊つりニュース関東版』2017年10月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

船釣り エサ釣り

  

診断結果

ワラサは身近なターゲットですが、その強烈な引き込みを味わった釣り人の多くはこの釣りのとりこになりますね。
数を伸ばすためには、念入りなタックル面の準備を事前に行っておき、時合いに集中力を最大限に高め、釣れるときに取りこぼしなく釣ることが第一です。
時合いのタイミングは日によって違うことはもちろんですが、まず間違いなく「朝イチ」は時合いになります。
朝の一時間だけ釣れて、その後は全く釣れない日もあります。
数が伸びない人の多くは、この朝イチの時合いへの準備や心構えが甘く、出遅れたり、バラシや取りこぼしをする人がほとんどです。
今回は「朝イチ対策」を中心にアドバイスいたしましょう。

朝イチの時合いを逃さないために

朝イチから妥協のないベストな釣りを実践するためには、乗船前の準備から勝負は始まっているという心構えが大切になります。

釣友とのおしゃべりは時合いが落ちついてから船の上でたくさんできるはずですから、乗船したらさっそく集中しましょう。

前日までに行っておくこと

パワーのあるタックルが最適。

1. ミチイトのチェック

傷があれば、いきなりのヒットでラインブレイクしてしまいます。
するとその修正に時間を要し、せっかくの時合いを逃してしまいます。

前日までに必ずミチイトのチェックをし、傷があれば妥協なくカットするか、新しいものに巻き直して挑みましょう。

私はミチイトの先端に8号のフロロカーボンラインの3mをリーダーとして結んでいます。

これはそのクッション性でハリ結束部への負担を減らすこと、手前マツリの予防、ワラサ釣りでは当たり前に生じる他者とのオマツリの際の互いのミチイト損傷の回避といった効果があります。

なおリーダーを入れる場合は、そのぶん道糸をカットして必ずラインの色が10mごとに変わるようにしておきましょう。

2. スペアタックルの準備

仕掛けはもちろんですが、ミチイトが切れた時は天ビン、クッション、ビシも失います。
万一に備え、すべてのタックルのスペアは持参すべきです。

3. 幅広いハリス径の準備

ワラサ釣りは日によって、また一日の中でも釣況が変化しやすい釣りです。

入れ食い時の8~10号ハリス、標準的な6~7号、食い渋りでマダイも視野に入れた4~5号など、ハリス径は幅広く持参しましょう。

ハリ結びに自信のない人は太・中・細の市販仕掛けを十分量用意しておきましょう。

4. 付けエサの準備

ワラサの場合、マダイほど付けエサのオキアミの大きさや形にこだわらなくてもよい傾向はあります。

それでも当日船宿が用意したブロックからいい付けエサが採れると過信していると、オキアミの状態がよくなくて苦戦を強いられる場合もあります。

現地でコマセ、付けエサとも調達できることも多いですが、朝イチから物理的にも精神的にも安心して勝負するためには、不確定要素はひとつでも多く減らしておくべきです。

イカ短冊を使う場合はもちろんですが、付けエサのオキアミも安心して使える大きさ、形のものを現地到着までに用意すべきです。

乗船したら行うこと

ワラサのタックル。

1. コマセブロックと付けエサの解凍

第一投から妥協のない釣りを行うにはコマセ、付けエサともポイントに着いた直後からベストな状態でなければなりません。

ポイントまで近い場合は特に早めの準備が必要です。

2.タックル、釣り座のセッティング

まだ暗い時間が多いので、慌てず落ちついてミチイトを確実にロッドガイドに通し、ロッドキーパー、コマセバケツ、バッテリー、電源コードを最適な状態にセット。

天ビン、ビシ、クッションもセットしておきましょう。

3. 仕掛け準備

とりあえず6号ハリスで様子をみるというよりは、朝イチは時合いになることを前提に、バラシが少ない7~8号太ハリス6mの仕掛けを初めからセット。

ただし食い渋ることも考え、釣り座には6号6~8m仕掛けもすぐに交換できるよう備えましょう。

バックの中に入れていても、すぐに交換できなければ意味はありません。

実釣で行うこと

強烈な引きがワラサ釣りの大きな魅力。

タナの指示は海面からの場合と底からの場合があります。

2~3回シャクってタナを合わせる基本操作で大切なことは、潮の流れによるミチイトの傾きをできるだけ補正し、ていねいなタナ取りとコマセワークを行わなければなりません。

特に、船長が底からのタナ取りを指示する場合は、潮が速いことが多いです。

海底が近づいたらミチイトが出るのを抑え、傾きが小さくなるようにビシを海底に下ろす。

それでも傾きが大きいときは、底を取り直すといいでしょう。

初めの巻き上げも底から3mと決め込まず、2~4mのなかでやってみて探りましょう。

朝イチは船にワラサを着かせる意味でも、全員で積極的にコマセを撒く努力が必要です。

コマセはビシの6~7割くらい詰めて、ビシ窓も出やすく調整し、初めのコマセワーク+タナ取りでビシ内のコマセがほとんど振り出されるイメージで手返しよく、仕掛けを入れ替えましょう。

なお朝の時合いで同乗者は釣れて自分が釣れない場合は、コマセがしっかり振り出されていないことやタナボケ、ハリスが長すぎて、コマセと付けエサが同調できていないことなどが考えられます。

一度アタリをだせたタナ取りコマセワークをインプットして繰り返し、数を伸ばしましょう。

やりとりで行うこと

ほとんど、向こうアワセでハリ掛かりします。

あらかじめドラグを調整し、ファーストランは走らせますが、それが止まったら、しっかり頭を向かせましょう。

ラインは出し過ぎず、ワラサを弱らせ、主導権を握ってから巻き上げに入るのです。

ラインテンションが変化しないことを注意して、派手なポンピングは行わず巻き上げます。

食い渋り時の対処

食い渋った時は、大抵タナはベタ底になります。

ハリスを細くするのはいいが、8m以上と長くし過ぎるとコマセとの同調が難しく、付けエサが底に着いてしまう場合もあります。

根掛かったり、根魚が掛かる場合は、ハリス長を6mに戻しましょう。

食い渋りで底付近を攻める時は、コマセを一気に放出せず、一回の投入で何度かタナを取り直し、コマセワークを繰り返すといいです。

経験上、底を取り直そうとビシを落下させた時、それが誘いになってヒットする事も多いです。

近藤惣一郎医学博士・京大卒。SOグレイスクリニック院長。脳外科・美容外科専門医。DAIWA沖釣りフィールドスタッフ。
ロンリー侍ドクターとして各種メディアで活躍中。

<近藤惣一郎/TSURINEWS編>

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