シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる

シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる

シーバスフィッシングにおいて「誰もが1本はルアーボックスに忍ばせている」というルアーってあると思うんですよね。
やっぱりそれは信頼できるエースルアーだったり、本当はあまり好きじゃないけれどこれを投げればシーバスを連れてきてくれる!という安心感があったり。

そんな全幅の信頼を置くルアーのひとつに入れたくなるのがタックルハウスの「ローリングベイト」。
ちょっと他では見ない独特な形からは想像できない程、よく釣れることもあるのがこのルアーです。

さてこのローリングベイトはなんでこんなにシーバスの反応がいいのか、その秘密に迫ってみたいと思います!

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とや

父の影響で渓流釣りと出会ったのが釣り人生のスタート。 「とにかくたくさん釣りたい」と思っていましたが、最近では「魚との出会い方」も大切なんだと意識が変わってきました。 渓流、鮎、船釣りとなんでもござれの30代後半釣りライター。 好きなルアーはスピナー。この姿形がたまりません。

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ローリングベイトの形状とその動き

シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる上がローリングベイト、下は一般的なシンキングミノー。

まずローリングベイトの形状から見ていきましょう。

ルアー全体の形状としては、ペンシルジグに近いような棒のような形状をしていますね。

背中が大きく張り出していたり、頭が大きくなっていたりするミノーもある中でスラッとした形状をしています。

そしてローリングベイトの一番の特徴、それは頭の上にラインを結ぶアイがありその後方に突起がついています。

そのため見た目はミノーに非常に近い形をしていますが、動きは大きく変わります

ミノーの場合は、頭を左右に振って泳ぐウォブリングという動きと、正面から見たときに体を回すように泳ぐローリングという2つの動作を複合した泳ぎをしてくれるんです。

でもこのローリングベイトはウォブリングをほぼしません。代わりにローリングのみのアクションとなっています。

「ローリングベイト」という名称はここからきているんですね。

ローリングベイトの使い方

シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる奥がローリングベイト、手前のバイブレーションと形状比較。

ローリングベイトの使い方は、基本タダ巻き(一定の速度で巻き続けること)1本で勝負できてしまいます。

ロッドを立ててルアーを持ち上げるリフト」からの自重で沈めるフォール」という技も使えますが、基本はルアーを通したい水深を狙ってカウントダウン

そしてタダ巻きという使い方が一般的です。

そして泳がせるスピードなのですが、スローな釣りはもちろん大丈夫。

さらにはバイブレーションのような早引きでも、水面から飛び出すことなくしっかり泳いでくれます。

そのためロングキャスト早引き組み合わせて、広い範囲を短時間でチェックしたい場合や、ポイントがある程度限られていてスローに誘いをかけたいときなど、幅広い場面で柔軟に対応できるのがローリングベイトの使いやすいところなんですね。

困ったときの頼れる1本」となるのも分かる気がします。

ローリングベイトを実際にリーリングしてみると……

シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる左のミノーと右のローリングベイトの比較。水の抵抗を受ける「リップ」の位置が独創的。

ミノーを投げたことがある釣り人ならわかると思いますが、ロッドを横にしてリーリングをしてくると竿先に「ブルブルッ」としたミノーの動きが伝わってくるんですよね。
この「ブルブルッ」という手の感触
ルアーのウォブリングの動きによるものなんです。

対してこのローリングベイトなのですが、ウォブリングアクションがなくローリングのみ
するとリーリングしたときの引き抵抗はどうなるか。

そう、正直なところ「引き抵抗は全く感じない」といっても過言ではありません。

このルアーを始めて使うとき、

あれ?ちゃんと泳いでる?
こんなんでシーバス釣れるの?

というなんとなく実際釣れるまでは頼りないような印象を受けてしまうんですけどね。

ま、それでもしっかりシーバスがヒットしてくれるのでそんな心配は杞憂に終わってしまうわけです。

釣れるまでは疑心暗鬼に、けれども実力は折り紙つき

シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる本当にコレで釣れるの……?という疑問を払拭してくれます。

なんとなくシーバスフィッシングといえば、ミノーバイブレーションをメインルアーとして使っている方も多いでしょう。

実際釣果もでますからね。

そんなルアー達と比較すると、どうしても独特の形や、リーリングの抵抗の無さによってなんとなく疑心暗鬼にもなってしまうローリングベイト

けれども初代のモデルが2003年の発売以来、未だに売れ続けているロングセラー商品なんですよね。

そしてその人気の秘密はやっぱり、次々とシーバスを仕留めているという全国からの釣果報告にあるんではないかと思います。

次々と新商品が出ては消えていくルアーの中でこの息の長さはまさに脅威。
ローリングベイトの実力の高さをうかがい知ることができる指標の1つです。

他のルアーとは違った波動がシーバスを引き寄せる!

シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる「ウォブリングしない」ことで独特の波動を生じさせる。

バイブレーションミノーでは強いウォブリング+ロールアクション

ワームでは弱い微細な振動など、ルアーには魚をおびき寄せる様々な波動があり、そのどれもが非常にシーバスからは魅力的に映るのでしょう。

けれども多くのルアーにある波動とはまた違うローリングのみという唯一無二ともいえるその動きと波動

これは大きな武器で、他の人がミノーバイブレーションなどを投げてスレてしまった状況でも「なかなかシーバスが釣れない」という状況を打破してくれる可能性を秘めています。

いくら有名ポイントのすれっからしのシーバスといえど、ローリングベイトが投げられていないのならばシーバスを手にする確率はグンと上がるわけです。

明らかに動きが他のルアーとは一線を画すローリングベイト

その独特な泳ぎでシーバスのスイッチを入れることができるんです。

使ってみなきゃ分からない!ローリングベイトの破壊力!

シーバスフィッシングで頼れるルアー、ローリングベイトはなぜ釣れる「なんとなく2軍……」ではもったいない!

ローリングベイトをメインルアーとして使っている人はその破壊力はご存知でしょう。

その引き抵抗の弱さから、ルアーボックスの中でもなんとなく2軍へおいやってしまっているというルアーマンも耳にします。

けれどもシーバスに対して強いアピールをするウォブリングアクションのミノーやバイブレーションばかりでは、渋い状況スピードが求められる釣りでは対応しきれないこともでてきます。

そんなときシーバスに口を使わせることができるのはこのローリングベイトだけかもしれません。

またローリングベイト使ったことないよ!って方、釣行1日だけローリングベイトを信じて投げ倒してみてください。

その破壊力に愕然とするかもしれません。