三日間連続でアユの友釣り!美しい追い星付きに酔う【和歌山県・日高川】

三日間連続でアユの友釣り!美しい追い星付きに酔う【和歌山県・日高川】

和歌山・有田川と日高川で5月1日、待ちに待ったアユ釣りが解禁。今年の和歌山は天然ソ上が大変良好で、汲み上げ放流が行われた日高川龍神地区へ、休みの取れた5月3日から期待満々で釣行した。

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り 渓流釣り

アユ釣行1日目

1日の解禁は天候にも恵まれ、場所ムラはありながらも快釣だった様子。

が、2日のあいにくの大雨で本流は茶濁りに……。

支流も厳しそうである。

お隣の有田川は源流が異なるため、少しの雨雲の差で笹濁り程度、釣果にも恵まれたようだ。

昼過ぎに広井原のつり吉に到着すると、多くのトモ釣りファンで賑わい、満車状態。

1日から前乗りしていた父と合流し、とりあえずサオが出せないかと支流の丹生川を散策するが茶濁り。

そこで谷から澄んだ水が流れ込む場所でサオを出してみた。

釣りのできる距離はわずか30mほど。

三日間連続でアユの友釣り!美しい追い星付きに酔う【和歌山県・日高川】待ちに待ったアユはとても美しかった。

丹生川に合流する地点は、支流の茶濁りと谷の澄んだ水とでくっきりストライプができている。

釣り場があまりにも短いので、足元から慎重にポイントを探っていくと、ククンッと目印が揺れて待望の初アユが無事タモへ

鼻の尖がった海産アユ。

小さいながらも美しい。

順に筋を引いていくと、ココーンッと目印を飛ばしてくれる。

5月の解禁だからサイズは期待できないが、いずれも龍神ならではの美しいアユ。

2時間半ほどの釣りで12匹だったが、とにかく初アユの顔が見られてうれしかった。

2日目は釣友も合流

翌朝は丹生川の濁りが笹濁りまで回復したということで、釣友の中島氏、池田氏と3人でやませみ温泉の上流へ。

水位はまだ高いものの、何とか釣りはできそう。

3人がポイントに散らばり釣り開始。

水温は12度。

ドライタイツでも体が震えるほど寒いので、陽の当たるポイントへ。

三日間連続でアユの友釣り!美しい追い星付きに酔う【和歌山県・日高川】友人も良型を掛けていた。

増水後なので、ヘチの浅場にオトリを送り込んでいくと、ギラッ、クルクル~と2匹がもつれる。

タモに飛び込んだのは15cmほどの真っ黄色のアユ

うれしいなあ!今年の掛かりアユは、タテに背が盛り上がり、身幅が狭い流線形。

まるで刃物のような魚体。

これは盛期には凄いアユになりそう。

試しに、まだ水位の高い白泡の瀬を釣り上がると、流芯でも同様にいいアユが目印を飛ばしてくれた。

瀬で掛けたいいアユは当然、きつい流芯でもぐんぐんと上り、次々にいいアユを掛けてくれる。

サイズは小さいながらも、掛かると一気に瀬を下るから面白い。

2日目の釣果は22匹。

追い星が2つ入った、実にいいアユが顔を見せてくれた。

そして最終日に

三日間連続でアユの友釣り!美しい追い星付きに酔う【和歌山県・日高川】新緑まぶしい小又川。

さて3日目は濁りの取れた小又川へ。

支流用のサオを持っていないので、9mロッドを使える場所は限られる。

本流が濁っているため、釣り人は支流に集中するから、前日にたたかれているのは分かりつつ、いわゆる出あいポイントへ。

ここならサオの取り回しには困らない。

山肌は萌えるような新緑、美しい支流の流れ、点在する頭大の石のある瀬と絶好のロケーション。

中島氏と交互に一本瀬を釣り下る。

どう見ても即掛かりの流れではなかなか反応がなく苦戦したが、ヘチの小さな深みにオトリを通すとゴツンッといい反応。

目印が沖に飛ぶいいアタリで16cm級がタモへ。

下流に釣り下る中島氏も、深めの瀬落ちで良型を掛けた。

フジの花が咲き乱れる景色の中、サオを絞り込む姿は実に絵になる。

ここからは両岸の木の枝が張り出し、釣りにくい場所になるが、複合メタルで流芯の大石周りにオトリを引いていく中島氏は4連発で良型をヒット。

フロロカーボンラインの私は緩い浅瀬に泳がせでポツリポツリの拾い釣り。

水位がまだ高く、川切りに注意しながら、渓流相になる段々瀬まで釣り下り、龍神ならではの実に美しいアユが揃った。

3日間滞在したが、支流の水位はみるみる下がり、水もほぼ澄んだ状態に。

本流が澄むころには爆釣が期待できそうだ。

日高龍神のアユは大変美味。

三日間連続でアユの友釣り!美しい追い星付きに酔う【和歌山県・日高川】釣果の1部、おいしくいただきました。

三大美人の湯「龍神温泉」とともに、美しい新緑の中、旅情溢れるアユ釣りを楽しんで頂きたい。

<週刊つりニュース APC・辻野惠一郎/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
つり吉
この記事は『週刊つりニュース関西版』2018年5月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。